2拠点生活で
SDGsなのかもしれません。
清永さんは5年前から東京と福岡の2拠点生活を送っている。2か所を行き来することで、オンとオフが自然と切り替えられるのだという。
「最近はこのコロナ渦で行けていないのですが2016年から2拠点生活を始めました。僕は大分出身なので、もともと九州にはよく行っていましたし、海があって山があるという環境が自分に合っているんですね。『なぜ福岡なのですか?』とよく聞かれるのですが、言葉ではうまく言えないけれど、自分の中のBPMがちょうどいい。東京だと1.5倍速くらいで生きていて、福岡にいると1.0倍速になる感じ。大分だと0.5倍速で、それもまたちょっと違う気がして、やっぱり1.0倍速が今の僕にはちょうどいいんです」
「1999年から、地元のサッカーチーム、大分トリニータをスポンサードしています。もう20年以上ですね。地元に貢献するというか、ふるさと納税的な気持ちもありまして。個人的にもやれることをやっていきたいと思っています。おかげで月に1~2回はサッカーの試合を観に大分に行ったりするので、そこでまたエネルギーを吸収したり、リフレッシュできたりしていると思います」
同じ年にスタートしたブランド「F.C.Real Bristol」は、架空のサッカーチームのプレイヤーやサポーターをイメージしたオリジナルサッカーウエアを提案。スポーツとファッションを融合させた先駆者としてアスリートからも支持を受けている。
また、過去にはSOPH.の店舗設計も手掛ける建築家の荒木信雄(The Archetype)氏とともに、この架空のチームのホームスタジアムを建設するというプロジェクトを立ち上げ、設計や模型製作のほか、Tシャツやお弁当箱などを販売した収益金がスタジアムの建設基金に充てられるというサポーター参加型で実施。バイオマックスを採用するなど“土に還る”というエコロジーなテーマは、環境問題の側面からもスタジアム建設を考えたメッセージ性の高いプロジェクトとして、高い評価を得た。